「節約」と聞いて、あなたがまっさきに思いつく取り組みはなんですか?
私の場合、節約生活に本格的に取り組みはじめた2013年は「食費を減らす」ことに注力しました。
ですが食費を減らす節約をしているうちに「意外と正しい食費の節約をしている人は少ないのでは?」と考えるようになります。
今回はそう考えた理由と、正しい方法で食費を節約するコツをご紹介したいと思います。
この記事のもくじ
食事は人にとって欠かせないもの
食費節約の話をする前に「食」について考えてみたいと思います。
まず大前提として、食事というのは人間にとって欠かすことのできない大事な営みのひとつです。
食事をしっかり摂らないと栄養がかたよってしまい、体調バランスをくずしやすくなります。
すこし不規則な生活が続いてしまい体調を崩してしまった、という経験はあなたにもあるのではないでしょうか。
ちなみに私は食事をしっかり摂らないと空腹感で頭がぼ~とすることが多かったです。
特に朝食を抜いた日はつらかったですね。
まだ20歳前後の若い頃であれば、多少の食事を抜いても大丈夫かもしれません。
ですがそれはあくまで一時的に大丈夫なだけ。
慢性的に不規則な食生活が続くと、やはり健康が心配になります。
節約が時間の浪費になる・・・?
食費の節約って、実は一番取り組みやすい節約だと思ってます。
なぜなら自分で食事の量を減らしたり、外食を自炊に変えたりといったコントロールをするだけで目に見えて節約効果が得られるから。
「手元に残るお金が管理しやすい」というメリットがあるのも、食費節約が支持される理由のひとつなのだと考えています。
でもですよ?
さきほども触れたような食事の量を減らしたり食事を抜くような極端な食生活を続けていると、そのうち健康を崩してしまうかもしれません。
栄養が不足すると体には疲れがたまりやすくなります。
もしかしたら元気に活動している時間よりも「ぼーー・・・」と過ごす時間のほうが長くなるかもしれません。
これって考え方によってはお金の節約できても、時間の節約はできていないことになりませんか?
なんとなく浪費する時間が増えてしまっては、「節約をしている!」と胸を張って言えないのでは?と考えるようになりました。
また一度体調をくずすと仕事などの活動がはかどらず、ベストなパフォーマンスを発揮することができなくなります。
これは本当にもったいですし、せっかく節約できても医者にかかってしまっては本末転倒です。
節約できない人がやっている5つの間違った習慣
お金のことと時間のことを考えるようになってから、節約できない人がやってしまいがちな5つの間違った習慣を見つけました。
このあとひとつずつ習慣を紹介していきますが、どの習慣もたったすこしだけ意識するだけで見違えるほど大きな節約効果を期待することができます。
もしも日常生活で心当たりのある人は今の生活習慣を見直すチャンス!
失った時間を一緒に取り戻しましょう!
【習慣1】自分へのご褒美を買ってしまう
これ、意外と多くないですか?
「仕事がんばったからご褒美ゼリーを買って帰ろう♪」
「今日の家事を午前中で終わらせたからあそこのカフェに行こ~」
「自分へのご褒美」でお菓子やデザートなどのスイーツをちょこっと買いしていませんか?
スイーツひとつが200円として週に3回買えば600円です。
これを1ヶ月続けると「600円×4週間」で2,400円になります。
家庭をもっている人は家族の分も買ったとしましょう。
あなたを入れて4人の家族です。
すると「2,400円×4人分」で、合計が9,600円にもなります。
概算ですが月に10,000円ちかい金額をスイーツに遣っている計算にりますね。
自分へのご褒美をやめるだけで、月間3,000円~10,000円の節約になります。
また買い物や食べに行くまでの移動時間も節約できますので、空いた時間を有効に活用することもできます。
【習慣2】ダラダラ買いをしてしまう
これも意外とやってしまいがち。
何を買おうか特に決まっていない人が無意識にやっているような気がします。
ダラダラ買いの特徴は「これ安いな」「これお買い得だな」と何となく思った商品をカゴに入れていく点です。
ダラダラ買いには買い物の計画性がないので、必要ないものまで買ってしまいがちになります。
これではお金も時間ももったいないです。
対策としては買う物をリスト化したメモを持参すると効果的です。
【習慣3】冷蔵庫にあるものをまた買ってしまう
これは油断すると私もやってしまいます。
私の場合、野菜類や牛乳の重複買いが多いです。
対策は買い出しに行く前に冷蔵庫の中身を確認すればいいだけなのですが、これがなかなかできない・・・。
できる限り冷蔵庫の中身を確認してから買い物に行きましょう。
【習慣4】安い商品ばかりを追い求めている
これもやっている人が多いのではないでしょうか。
私も昔は安い食材を買い求めていろいろなスーパーをはしごしたり、特売をやっている遠くのお店までわざわざ行ったりしていました。
ですが、これこそが時間の無駄であることにある日気が付きました。
10円20円安い商品を買うために、移動時間と精算に30分もの貴重な時間を新たに費やす必要性ってありますか?
私は必要性がないと考えます。
30分費やすくらいなら、おなじ店で買い物を済ませてとっとと家に帰ります。
時間は有限で取り戻せないことを考えると、今まで本当にもったいないことをしてきたなと反省です。
【習慣5】頻繁にスーパーで買い出しをする
これも何となくやってしまう可能性大です。
あなたは昨日スーパーに食材の買い出しに行ったのに、今日もまた食材の買い出しに行っていませんか?
毎日スーパーへ買い物に行く人は、お金も時間も無駄にしているかもしれません。
- 家に残っている食材でおかずは作れないかな?
- 冷蔵庫の食材を工夫することはできないかな?
- 今買いに行こうとしているものは本当に必要なのかな?
ほんの数秒間、立ち止まって考えて工夫するだけでお金も時間も節約できそうですね。
食費を削らずに実践できる5つの節約方法
先ほどご紹介した5つの生活習慣から見えてきたものは、どうやら節約につなげるためにはお金と時間の両方を心がけることが大事なようです。
ではお金と時間の両方を節約するためにどのような方法があると思いますか?
ここでは効果的なテクニックを5つご紹介します。
【テクニック1】買い物前は冷蔵庫の中を空にする
まずは冷蔵庫の中を空っぽにすることから始めてみましょう。
冷蔵庫の中身を空っぽにするメリットは、重複買い防止と消費(味)期限切れによる食材処分を防ぐことがねらいです。
さらに冷蔵庫内のスペースに余裕ができますので、必要最小限のエネルギーで食材を冷やすことができます。
これなら電気代も節約できますのでいいことずくめです。
【テクニック2】一度に買う食材の量は2~3日分だけ
「ウチは食材を1週間分まとめて買って節約しているわ。」
なるほど、まとめ買いで節約する作戦ですね。
実は私もかつては1週間単位で買い物をしていました。
でも今はやっていません。
なぜかというと、食材購入から5日も経つと食材が痛んでくることに気づいたからです。
まとめ買いだと、どうしても食材の鮮度が落ちやすくなるんですね。
さらにまとめ買いをする方法だと肉や魚などの生の食材を週はじめに食べることが多かったので、週の後半は肉や魚欲しさに買いに行くことが多かったです。
こうなってしまうと、もはやまとめ買いでもなんでもない、ただの大量買いという状態です。
そこで私が提案したいのは1回の買い出しで買う量は、2~3日で食べ切れる量までにしましょうというもの。
ちょこっと買いをすることで得られるメリットも多いですよ。
- 食材の鮮度がいつも新鮮である
- 冷蔵庫にしまう食材量が少ないので、余計な冷やすエネルギーを消費しない
- 肉や魚などの生食材を冷凍する手間が省ける
- 買い出しから3日後にはいつも冷蔵庫内がスッキリしている
ざっと挙げただけでもメリットが4つも出てきました。
まだまだメリットはありそうです。
【テクニック3】事前に何を買うかを決めておく
これは実践している人が多そうですね。
方法はとってもシンプル。
買い物で必要なものだけをメモに書き出すだけです。
記事の冒頭でもすこし触れた内容ですね。
私も余計なものを買わないようにするために、買い出しメモはいつも活用しています。
あらかじめ買う物をメモしておくことで、何をいくつ買うかが明確になります。
だから余計なもの買いを防ぎ、なおかつ迷わず買い物することができ、結果として時間とお金の節約につながります。
買い物中はほかの商品に目移りしたり、価格で購入をためらわないことがポイント。
せっかくメモをしたのですから、最短コースで買い物をすませましょう(^o^)
【テクニック4】安すぎる商品にとびつかない
「今日は特売だったから1リットル280円のしょうゆが128円で買えた!我が家はいつもこの値段で買っているのよ♪」
なるほど、あなたはなかなか節約上手のようですね。
ですが、しょうゆに使われている「原材料」には注目しましたか?
ここで考えてほしいのは、安い商品には安いなりの理由が必ずあるということ。
安さの実態は海外産や低コストの原材料、たっぷりの添加物などさまざまです。
安いものにはかならず裏があります。
安かろう悪かろうです。
たとえば例で挙げたしょうゆ。
あなたが138円で買ったものはしょうゆではなく、実はしょうゆ風調味料です。
製法も違えば、質もまったくの別物です。
ラベルの原材料欄を見ればかんたんに見抜けます。
添加物の力で時間をかけずに大量生産できるので、お客さんに安く提供できるのです。
一方、本物のしょうゆは「丸大豆しょうゆ」と呼ばれ、「丸大豆、小麦、食塩」だけの原料で時間をかけてじっくり作られます。
本物のしょうゆの値段は500円前後します。
やや高価格帯の商品がほとんどです。
私は安全な食材を食べたいので質にはこだわります。
多少値段が高くても質がいいものを選びます。
長い目で見ると、こちらのほうがお得だと知っているからです。
【テクニック5】外食は避け、自炊する
これは節約の王道です。
外食中心の生活から自炊中心の生活にシフトするだけで、食費はかなり節約できます。
昼間は外食しているサラリーマンも、家から持参した弁当に切り替えるだけで家計も大助かり!するはずです。
人間の体は日々の食べ物からできている
これはあなたも分かっていることだと思いますが、人間の体は日々食べてるものからできています。
自炊を頑張っても、そもそも使っている原材料の「質」が悪ければやがて病気になる可能性だってあります。
体調を崩せば病院通いをしなければならないため、通院の分だけ医療費がかかります。
今まで頑張って節約してきても、医者にかかっていては本末転倒。
過度に神経質になる必要はありませんが、最低限の健康を保つためにも食材の「質」は保ちたいものです。
まとめ
記事の中で紹介してきた「節約できない人がやっている5つの習慣」と「食費を削らずにできる5つの節約方法」はぜひ実践してみてください。
食事は大切な人間の営みです。
食費を切り詰めて食事を制限したために、心が乏しくなってしまってはなんのための節約なのか分かりません。
なにが必要でなにが不要なのか。
ここを見極めて、お金も時間も食材の質も有効活用してみましょう。
コメントを残す